皆様ごきげんよう。
座右の銘は『濡れ手で粟』、伯方シオです。
1週間ほど前、筆者がTwitterにて軽い気持ちで『先攻1ターン目にグロウスキップする具体的な条件、メリットやリスクについて記事にしたら需要あるかな?』などとつぶやいたら思ったより反響が大きかったので筆を取りました。
WIXOSS全体で見ると意図的なグロウスキップというのは昔から使われてきた戦法であり、その理由も様々ですが今回は2アルフォウでのお話です。
『2ターン目のグロウフェイズにグロウしない』戦術のアルフォウも存在しますがそれは過去記事をご覧ください。
先攻1ターン目にグロウせずにターンを渡すと聞くと大体『アレ絡みかな…』と察する方も多いと思います。
そう、ビカム・ユーです。
親の顔より見たアーツ…
例外的な使い方もありますが基本的にビカム・ユーを採用する理由は大きく2つ。
・中~低速デッキが後手でも安定して最大レベルに到達できるように
・ショットデッキが対面のルリグが弱い内に先乗りして耐性や連パンを押し付けるため
先手後手をひっくり返すことのできるこのアーツがオールスターの環境に与えた影響は大きいでしょう。
しかし、防御アーツを1枚削って採用しているわけなので『①の効果さえ使われなければ防御面数は減っている』ということでもあります。
そこで先攻をグロウスキップしてターンを渡すことにより『相手を疑似的に先攻にしてしまう』ことで本領を発揮される前に沈めるというのがこの記事の本題です。
アルフォウでは5サシェやハイパーダッシュタマに対抗するために行われていたイメージですが現在の環境だと主に5ウムル対面が該当します。
先攻でグロウしたときとスキップしたときの要求値の違いをわかりやすく文字にしてみます。
≪グロウしたとき≫
相手が後攻1ターン目or2ターン目にビカム・ユーを使用したとすると後攻4ターン目にレベル5になります。
それまでにこちらが攻撃できるターンは先攻2~4の合計3ターンです。
≪グロウスキップしたとき≫
相手はビカム・ユーでターンが短縮できないため当然レベル5に到達できるのは後攻5ターン目になります。
先攻2ターン目はこちらのリミットが2ですが攻撃できるターンは合計4ターンです。
先に挙げた5ウムル相手だと5にグロウされた時点で敗色濃厚なため先攻1ターン目にグロウスキップするという選択肢が生まれるというわけです。
しかし当然リスクの高い行動でもあります。
アロス&コードピルルク KEYは当然貼れませんし、サユラギLBなどが発動してもテキサハンマは降ってきません。
後攻1ターン目はほぼほぼ3点受け入れるしかないのです。
もちろん後攻2ターン目もリミット2なので相手からすると何もしなくても1点入ります。
つまりリソースも何も不要な無償の4点を献上するということになります。
WIXOSSは同じルリグでも色々な型が存在するのに対し、先攻1ターン目のグロウフェイズでは相手のルリグタイプとアシストルリグの有無しか得られる情報がなく、実践するにはかなりの勇気が必要です。
慣れない内は『何度も対戦して型が予想できている』か『予選で当たった相手と決勝トーナメントで再戦になった』ときなどに実践してみるといいかも知れません。
ちなみにビカム・ユー採用のデッキはトラッシュ起動系のシグニによるアーツ外防御も搭載していることが多いので絶対にケアしましょう。
まだまだ伝えたいことはあるのですがもっと限定的な話になるため今回は以上となります。
今回の記事は筆者の語彙力では上手くまとめにくかったので、わかりにくい部分はコメントやTwitterのDMにてお気軽にご質問ください。
それではまた。